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「なんとなく暖かい家」で後悔しないために。UA値・C値の適正基準と会社選びの必須知識

「なんとなく暖かい家」で後悔しないために。UA値・C値の適正基準と会社選びの必須知識

「冬の朝、布団から出るのが苦行でしかない🥶」
「暖房をつけているのに、足元から冷気が這ってくる💦」
「窓の結露掃除が毎朝のルーティンになっている😢」

寒冷地にお住まいの方にとって、冬の寒さは単なる不快感ではなく、生活の質や健康を脅かす切実な問題です。だからこそ、新築時には「次は絶対に暖かい家にしたい」と誰もが願います。

しかし、ハウスメーカーの営業担当者に「うちは暖かいですよ」と言われて契約し、住んでみたら「期待したほど暖かくない」と後悔するケースが後を絶ちません…

寒冷地での家づくりで失敗しないために必要なのは、感覚的な「暖かさ」ではなく、「UA値」と「C値」という2つの数値を根拠にした科学的な判断です。

この記事では、寒冷地特有の厳しい冬を快適に過ごすための性能基準と、カタログスペックに騙されないための住宅会社の選び方について徹底解説します。

1. 寒冷地の家づくりは「魔法瓶」を目指すべき理由

今の家がなぜ寒いのか。最大の原因は、熱が外に逃げ(断熱不足)、冷たい隙間風が入ってくる(気密不足)からです。
寒冷地で本当に快適な住まいを実現するには、家全体を「魔法瓶」のような構造にする必要があります。



これを衣服に例えるなら、「極厚のダウンジャケット(断熱)」を着込み、さらにその上から「防風のウィンドブレーカー(気密)」を羽織るようなものです。
どちらか片方でも欠ければ、真冬の寒さを防ぐことはできません。

この2つの性能を測る指標が、UA値(断熱性能)C値(気密性能)です。

2. 【UA値】熱を逃がさない「断熱性能」の正体と基準

UA値(外皮平均熱貫流率)とは?

UA値(読み方:ユーエーち)とは、「家の中から外へ、どれくらいの熱が逃げていくか」を表す数値です。
単位は「W/(㎡・K)」で表され、この数値が小さければ小さいほど、熱が逃げにくい「高断熱な家」であることを意味します。

2025年の義務化基準では「寒冷地」には不十分?

2025年から省エネ基準への適合が義務化されますが、国が定める「省エネ基準(断熱等級4)」や「誘導基準(断熱等級5)」は、あくまで最低限のラインです。

特に北海道や東北、長野などの寒冷地(地域区分1〜3地域)において、国の最低基準(等級4)ギリギリで建ててしまうと、「冬暖かい」と実感できるレベルには達しない可能性が高いのが現実です。

寒冷地で目指すべきUA値の目安

国土交通省はさらに上位の等級6(ZEH水準以上)、等級7を創設しています。
寒冷地で光熱費を抑えつつ、本当に快適な室温を維持するためには、以下の基準を目標にすることをお勧めします。

  • 最低ライン: 断熱等級5(ZEH水準)
  • 推奨ライン: 断熱等級6以上(HEAT20 G2グレード相当)

例えば、もっとも寒い1・2地域であればUA値0.28以下(等級6相当)を目指すことで、冬場の体感温度が劇的に変わり、暖房費の大幅な削減につながります。

UA値を良くするための具体的な方法

UA値を下げる(性能を上げる)ために最も効果的なのは「窓」です。住宅の中で最も熱が逃げやすいのは開口部だからです。



  • サッシ: アルミではなく、熱を伝えにくい「樹脂サッシ」を選ぶ。
  • ガラス: ペアガラス(複層)ではなく、「トリプルガラス(三層)」を採用する。
  • 断熱材: 一般的なグラスウールだけでなく、より高性能なフェノールフォームなどを検討する。

3. 【C値】快適さの鍵を握る「気密性能」の重要性

UA値(断熱)だけをいくら高めても、家は暖かくなりません。そこで不可欠になるのがC値(気密性能)です。

C値(相当隙間面積)とは?

C値とは、「家全体にどれくらいの隙間があるか」を表す数値です
「建物全体の隙間面積(c㎡)÷ 延床面積(㎡)」で算出され、この
数値が小さいほど隙間が少ない「高気密な家」となります。

例えば、延床面積100㎡(約30坪)の家で、C値が5.0の場合、家全体の隙間を集めるとハガキ約3.5枚分もの穴が開いていることになります。
これでは暖房の熱がどんどん逃げてしまいます。

なぜC値はカタログに載っていないのか?

UA値は設計図面上の計算で出せますが、C値は現場で実測しないと出せません
どれだけ良い設計でも、現場の大工さんの施工精度が低ければ隙間だらけになります。
そのため、大手ハウスメーカーであってもC値を公表・保証している会社は実は多くありません。

寒冷地でC値が低い(高気密)ことの3つのメリット

  1. 本来の断熱性能を発揮できる: 隙間風を防ぐことで、設計通りの暖かさを維持できます。
  2. 「壁内結露」を防ぎ、家の寿命を延ばす: 隙間から湿気が壁の中に入り込むと、見えない場所で結露し、木材を腐らせる原因になります。高気密化は家の耐久性を守ります。
  3. 計画換気が正しく機能する: 隙間だらけの家では、換気扇を回しても隙間から空気がショートカットしてしまい、部屋の空気がよどみます。C値を高めることで、新鮮な空気が家中をきれいに流れます。

寒冷地で目指すべきC値の基準

日本の古い基準では寒冷地で2.0以下とされていましたが、現在の高断熱住宅では不十分です。寒冷地で快適に暮らすための推奨値は以下の通りです。

  • 合格ライン: C値 1.0以下
  • 理想ライン: C値 0.5以下

C値0.5以下であれば、魔法瓶に近い気密性が確保され、エアコン1台でも家中が暖まるような環境が実現しやすくなります。

4. 住宅会社の選び方は「営業力」ではなく「現場力」

兵庫県の注文住宅選びの記事でも触れられていますが、会社選びで最も重要なのは「営業マンの人柄」ではなく「現場の施工力(現場力)」です。

特にC値(気密)は、職人の腕と丁寧さで決まります。隙間テープやコーキング材を使い、配管周りやコンセントボックスの裏側までミリ単位で埋める作業は、高い意識と技術が必要です。

契約前に必ず聞くべき「魔法の質問」

寒冷地で本当に暖かい家を建てられる会社かどうかを見極めるために、以下の質問を投げかけてみてください。

「御社の全棟気密測定の実績はありますか? 平均C値はいくつですか?」

この質問に対し、「うちは全棟測定しており、平均0.5です」と即答できる会社は信頼できます。
一方で、「気密測定はオプションです」「最近の家は気密が高いので測らなくても大丈夫ですよ」と濁す会社は、寒冷地の施工においてリスクがあると言わざるを得ません。

注意点:換気システムとのセット検討

高気密(C値が低い)な家では、自然換気が起きにくいため、機械による計画換気が必須です。
熱交換型の「第一種換気システム」を採用すれば、換気による熱ロスを抑えられ、さらに暖房効率が上がります。高気密住宅の実績が豊富な会社は、この換気計画についても詳細な提案をしてくれるはずです。

5. まとめ:数値は嘘をつかない

寒冷地での家づくりは、「過去の寒さ」との決別です。デザインや間取りも大切ですが、まずは「UA値(断熱)」と「C値(気密)」という客観的な数値にこだわってください。

  • UA値:設計段階で断熱等級6以上を目指す(樹脂サッシ・トリプルガラス推奨)。
  • C値:現場の施工品質の証。実測値で0.5〜1.0以下を約束できる会社を選ぶ。
  • 選び方:カタログや営業トークではなく、「気密測定の実施有無」で現場力を判断する。

「家は3回建てないと成功しない」と言われますが、性能に関する知識があれば、1回目から後悔のない「本当に暖かい家」を建てることは十分に可能です。

これからの人生を過ごす場所が、冬の朝でも布団からスッと出られる、春のような暖かさに包まれた空間になることを願っています。

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