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【前編】低炭素住宅とは?認定基準・ポイントを専門家がわかりやすく解説【2025年版】

「低炭素住宅って聞いたことはあるけど、ZEHと何が違うの?」
「認定を受けると本当にお得なの?」
そんな疑問を持っている方もいらっしゃるのではないでしょうか?
家づくり専門家の視点から “低炭素住宅の基礎と認定基準” をわかりやすくまとめました。
(※本記事は2025年時点の情報に基づき解説しています。)
■低炭素住宅とは?|2012年にスタートした環境配慮型住宅
2012年、国が「都市の低炭素化の促進に関する法律(エコまち法)」を制定し、
その一環として 低炭素建築物認定制度 が始まりました。
低炭素住宅は、
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CO₂排出をおさえる工夫
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省エネ性能の高さ
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暮らしの快適性を上げる設備
などの取り組みが評価され、認定を受けた住宅のことです。
近年は ZEH(ゼッチ)やパッシブハウスと並ぶ環境配慮住宅 として注目されています。
■低炭素住宅の認定を受ける5つの条件
低炭素住宅の認定には、以下5つすべてを満たす必要があります。
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省エネ基準を超える性能を持つこと(定量的項目)
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低炭素化のための取り組みが行われていること(選択的項目)
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都市の低炭素化の方針と適合していること
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市街化区域内にあること
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適切な資金計画であること
ポイントは、①と②が特に重要という点です。
▼①外皮性能・一次エネルギー消費量の基準をクリアする(定量的項目)
■外皮(壁・床・屋根)性能の基準
高い断熱性・日射遮蔽性が求められます。
代表的な対策は以下の通り:
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ひさしで日射をコントロール
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複層ガラス(Low-Eガラスなど)の採用
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樹脂サッシなど断熱サッシ
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屋上・壁面緑化による熱負荷低減
■一次エネルギー消費量
省エネ基準より 10%以上削減 が必要です。
具体的には、
・エアコン
・給湯器
・照明
などの効率の良い設備が有利になります。
▼②9つの低炭素化対策の中から1つ以上を採用(選択的項目)
【節水対策】
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節水トイレ・節水食洗機の導入
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雨水利用、井戸水利用など
【ヒートアイランド対策】
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屋上緑化・壁面緑化
【エネルギーマネジメント】
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HEMSの設置
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再エネと連携する蓄電池の設置
【建造物の低炭素化】
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長寿命化対策
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木造住宅であること
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高炉セメント・フライアッシュセメントの使用
【エネルギーのモビリティ化】
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V2H設備(EV ↔ 家の電力やり取り)
住まい方や予算に合わせて自由に選べるのが特長です。
■まとめ(前編)
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低炭素住宅は「環境にやさしく」「光熱費も節約できる」次世代住宅
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認定を受ければ 税金の優遇や補助金 も
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認定には「省エネ性能」「低炭素化の取り組み」がポイント
次回後編では、
🌱 低炭素住宅のメリット・デメリットを徹底解説
🌱 税制優遇・補助金を最大限使うポイント
🌱 どんなご家庭に向いているか?
を詳しく紹介します。⇒後編はこちら👆
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